コエンザイムQ10サプリランキング比較

健康・美容効果から人気のコエンザイムQ10ですが、一口に「コエンザイムQ10」と言っても種類は1つではありません。大きく分けて「還元型コエンザイムQ10」と「酸化型コエンザイムQ10」の2種類があります。ここでは、「還元型」と「酸化型」の違いを紹介します。

酸化・還元とは？

そもそも「酸化」「還元」とは、どういう意味でしょうか？学校で習っている言葉ですが、今となってはピンとこないかもしれませんね。
平たく言うと、酸化とは「酸素と結びつくこと」、還元とは「酸素を失うこと」。すべての物質は無数の分子で構成されていますが、それがある化学的な作用によって酸素分子と結合したり、分離したりするのです。これが酸化・還元です。
酸化によって物質の性質が変わることもあります。例えば金属の「さび」は金属の酸化。リンゴを切ってしばらく置いておくと色が変わるのは、リンゴの酸化です。

体内で働くのは「還元型」

コエンザイムQ10は、人間の体内でエネルギーの産生、抗酸化作用などの働きをしますが、直接体内で働くのは、「酸化型」ではなく「還元型」です。そのため、体内に存在するコエンザイムQ10の多くは「還元型」で、特に血液中に含まれるものは95％が「還元型」だと言われています。
体内に摂取した「酸化型コエンザイムQ10」は、小腸で吸収されて「還元型コエンザイムQ10」に変換されたあと、血液によって体中に運ばれます。一方、この「酸化型」を「還元型」に変換する力は、加齢と共に弱まっていきます。

「還元型」の大量生産技術を確立

体内での働きを考えれば、変換の必要のない「還元型コエンザイムQ10」を摂取するのが、より効率的なのはもちろんです。ですが「還元型コエンザイムQ10」は、空気中では容易に酸化され「酸化型コエンザイムQ10」となるため、工業的に作りだすのが簡単でなく、サプリメントに含まれるコエンザイムQ10は「酸化型」が中心でした。
それが1977年、日本の株式会社カネカが「還元型コエンザイムQ10」の大量生産技術を確立してからは、国内外の医療現場などで幅広く利用されており、「還元型」のサプリメントも多く現れています。